土曜日, 4月 01, 2017

今月の名作たち : Book list in March, 2017


今月(2017/03) は以下の本を読む

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僕に踏まれた町と僕が踏まれた町(中島らも)

中島らも の少年期、青年期の足跡を辿れる作品。
まぁ、作品というランクにするほどじゃないが、堅い文章ばかりを読み疲れたときにはちょうどいい。

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海と毒草 (遠藤周作)

淡々とした文章だが、人間が生きてる人間の体を切り刻む
おそろしい話。
実話がバックボーンだが、「沈黙」などの作品で知られる著者が
人間心理の極限部分をうまく描いてる。
単に、いきなり核心をつく のではなく、まわりの人間の描写から
遠巻きにせめていく感じ。

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逆命利君 (佐高 信)

テレビで論客として知られ、城山三郎の本の解説、評論部にちょくちょく寄稿してるから
どんな書きっぷりの作者だろうとおもって、手に取る。

おそろしく、よみにくく、おもしろくなかった。
途中で、なかば、匙をなげる。


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闇の子供たち(梁 石日)

けっこうな問題作(いい意味で)。
社会の不条理、日常生活で表現できない社会の恥部や闇を丁寧に描いてる。
日本って、つくづく平和で幸せなんだと実感。

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大盗禅師(司馬遼太郎)

歴史小説とファンタジーを組み合わせた作品。
スケールが壮大で、中国、台湾を股にかける。

鄭成功のことを、もっと調べようかなぁ。。とおもった。


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点と線(松本 清張)

一昔前の話なだけに、犯罪トリックとかが、今だと容易に見破られそう。
こないだ読んだ砂の器とかにも通じる。
話題作は、やっぱりその時代に読まないとだめだなぁとおもった。

いまだと、防犯カメラがいっぱいあったり、電車の時刻表とか
すぐにネット検索できるし。。。

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制服捜査 (佐々木 譲)

あたり小説。なかなかおもしろかった。
赴任した駐在所での事件簿。
いろんな事件は、とんとんと解決。
地域に根ざした捜査の難しさがよくわかる。

ご地域もので、オムニバスという点では、僕の好きな
「夢見通りの人々」(宮本 輝)などを思い出す。


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二つの祖国(上)(中)(下) (山崎 豊子)


壮大なヤマザキワールドに引き込まれる。
日本人収容所の話は、知ってはいたが、実際に詳細を読むと、
時代と歴史への憤りを感じる。

途中、東京裁判の話が重くのしかかってくるが、
膨大な裁判記録を 集めたから、というので、
とりあえず、小説として描き下ろしかかった感
が見て取れる。
山崎さんとしては、主人公のその後の人生選択のバックグラウンドを
述べたかったのかもしれませんが。。。



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いま、読んでる途中。。。。
事件の背後関係を丹念に描写している。

... 普段、適当な小説は、斜め読みしてるが、
背後関係をしっかりよまないと、事件の性格を把握できないので、
おのずと、丁寧に読んでしまう。。。。。



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って、ことで、今月も10冊近く、本を読む。






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