日曜日, 8月 10, 2014

嵐とともに... : gone with the storm


数日前から,うちの相方(ヨメじゃなくて,長く連れ添っているネコ)の調子が悪い.

オシッコを失敗するし,食欲がない.
食欲無いだけなら,まだしも,水も飲まなくなった.

お腹も,かなりのぺったんこ.

いつものように,ダンボールに入れて病院へ.


いつもだったら,ダンボールから出たがって,にゃ~にゃ~泣くのだが,
不安な表情で,終始おとなしい.

病院で症状を説明すると,腎不全の疑いだとのこと.
血液検査をすると

・PCV(赤血球) 正常値 32~45 → うちの子  47 %   ..... 脱水からくるもの
・TP(総タンパク) 正常値 6~8  → うちの子 9.2 g/dl 脱水からくるもの

・BUN 正常値 17.6~32.8  → うちの子 140 mg/dl 以上    ..... 腎疾患,脱水
・CRE 正常値 0.8 ~1.8 → うちの子 5.1 mg/dl   .... 腎疾患,脱水
・IP 正常値 2.6 ~6.0 → うちの子 15.0 mg/dl 以上  ... 腎疾患


とのことで,明らかに腎疾患であろうとのこと.

皮下点滴でこの数日の栄養不足やらを補うことに,
ただし,先生曰く,数日,もって数週間だ と正直に言ってくれた.

診察台の上では,ぜんぜん暴れず...

最盛期は6kg を越えてた体重も,この日の体重は 3.02 kg
持ち上げても,軽くなったのがよくわかる..

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息子と,トボトボと,ネコを連れて家に帰り,ヨメへ事情を説明.



ここのところ,暑いのか,浴室など,涼しいところへ.



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病院でもらった,ゼリー状の食事も食べず,水も飲まずの状態がそのまま続く....

土曜の夜,2階から,ひょっこり下りてきて,僕らの夕食の団欒を見守る.


階段を昇り降りするだけでも,かなりの労力なのに....
ヨタヨタしながら,みんなを見守る.


うちの息子にも,死が近いことは伝え済なので,
息子が「いまのうちにお手紙を書く」と言い出したりして,
胸がつまったりする...

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夜中,1Fに降りてきたネコは,寝返り場所を変えながら,
部屋の隅で,起き上がれなくなった.


このころになると,ハー,ハーと,口だけで呼吸.
僕が,横で添い寝しながら,見守る.


終始,舌をだしながらの呼吸で しんどそう...

あるときから,しゃっくり みたいな呼吸をするようになった 14~15 秒周期だっただろうか....

そうこうしていると,こっちも,まだ,ヤマ場は先かなぁと,うっかり ウトウトしてしまった.

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一時間くらいして,目を覚ますと隣で寝てたネコは,固くなっていた.
日曜の未明 2 ~3時くらいだっただろうか...

死後の硬直が進み,目を閉じてあげることが出来なかった.

爪とヒゲを少し拝借して,明日の火葬などへの対処を考える.

夜中ではあったが,ヨメを起こして,ことの いきさつ を説明.

僕の 連れ子 であった,ネコのために,シクシク泣いてくれた.
普段はネコにそっけない対応してたヨメも,心の底では,早く良くなって欲しいとおもってたのだろう.


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朝になり,息子や娘に事態を説明.

息子,娘も,悲しがってくれた... (x_x;


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市営の斎場が近所にあり,動物死骸も扱ってくれと知ったので,
台風の風雨の中,家族みんなで さよなら をしに行く.

僕が生まれたとき,台風が接近してたと,おばぁちゃんからよく話をしてもらったが,
いろんな科学者とかの話で,月の満ち欠けや,大気圧が係るような台風襲来は
人間の生死に大きくかかわってると聞く.

彼も,選んだか,どうかをしらないが,嵐の日に去って行った...


斎場で,お別れしたあと,いつもの動物病院へ,
最期の様子を説明(先生も,自分の見立てがあってるかどうかも知りたいだろうから...)
,先生も「わざわざ,ご報告いただいて..」との具合だった.

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まだ,実感がわかないが,15 年間,僕の人生の浮き沈みを間近で見守ってくれて感謝.
そもそも,このブログのタイトルも,彼の容貌に由来するもの.
やすらかに眠ってもらえればと思う....






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