日曜日, 4月 30, 2017

2017 年 4 月の読書 : book review April 2017

今月は14冊読む。

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「レディ・ジョーカー(中)(下)」(高村 薫、新潮文庫)

扱ってる社会の闇は重苦しいが、ラストシーンは ほのぼの してた。

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「お父さんのバックドロップ」(中島 らも、集英社文庫)

中島らも の作品らしい 腰砕け感があるが、そのなかに、メルヘンと
ほのぼの を共存させている。

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「仮釈放」(吉村 昭、新潮文庫)

衝撃のラスト。。。。
これは、映画化、あるいはドラマ化しやすいのではないでしょうか。。。

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「夜の河を渡れ」(梁 石日、新潮文庫)

著者のもっている世界観がにじみ出た いい作品。
パチンコ屋でバイトしてたときとかを思い返したり。。。。

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「悪人(上)、(下)」(吉田修一、朝日文庫)

Q州 の地理感がよくわかる作品。
地理感だけでなく、県民性だとか地域性とかもよくわかる。

まえにも書いたけど、満島ひかりの
「おかぁさん、あなたの娘を信じなさい。。」って
CM のキーワード、疑わしくなるなぁ。。。

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「背中の勲章」(吉村 昭、新潮文庫)

4年もの、アメリカ放浪生活(捕虜生活)での意識変化が興味深い。
「二つの祖国」で山崎豊子が描いてた軍人 酒巻 氏も、すこしでてくる。

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「クライマーズ・ハイ」(横山 秀夫、文春文庫)

映画化された作品。
ただ 大きな事件がおきて、新聞社があたふたしてただけなのでは。。。
と思ってたが、様々な人間ドラマが交錯して、
読み終わったときには、爽快感がある。

新聞社の締め切りや、作業フローについては、
レディ・ジョーカーにも詳しい記述あり。

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「戦艦武蔵」(吉村 昭、新潮文庫)

大きな船の作業工程がよくわかる作品。
吉村氏の情報収集、整理力、構成力がよくわかる。


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「笑う警官」(佐々木譲、ハルキ文庫)

「制服捜査」につづいて、著者の本を読んでみた。
やっぱり、ハズレが無かったなぁ。。という感じ。

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「沈黙」(遠藤周作、新潮文庫)

日本という土壌に、キリスト教が育たなかったという見解。
土壌というより、その当時の季節に育たなかったとうことか。。

どっかで書いたように、ヨメが
スティーブン・セガールの「沈黙」と勘違い。

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「回廊」(辻 邦夫、新潮文庫)

カタカナ記述が、難解で苦痛だった。
とりあえず、最後まで完読。
途中で読むのをやめようかとおもった。

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「望郷」(新田次郎、新潮文庫)

終戦後の中国東北部の引き上げ状況がよくわかる作品。
途中、八路軍の話がでてきたときは、
「大地の子」(山崎豊子)で、長春の八路軍包囲にでてくるような
混乱に巻き込まれないかと、ハラハラと読んでた。。。


雑記 : misc



今朝の新聞にてジダンがルペン氏批判

今月は結局 14 冊ほど、小説を読む。。。

娘が平均台的な溝のヘリを歩けるように。。。

娘と寝室で寝転ぶと、2人ともすっと寝てしまう。。。

そろそろ、庭にメロンを植えようかと。。。

息子が友達を家につれてきて、がやがやと。。。

夜中に、映画「シックスセンス」をみる。。。
オチをみて、さほど驚かず。。。



日曜日, 4月 23, 2017

沈黙 : silence


最近、映画化された遠藤周作の原作「沈黙」
映画化のせいか、なかなか古本屋に置いてない。

こないだ、実家に帰ったら、置いてあった(おそらく大昔にオカンが読んだものだろう)。
なので、持って帰る。

ほんでもって、「沈黙」を耽読。

ヨメに、『こないだ映画化された「沈黙」の小説を読み始めて。。。』

と話すると、「セガール?」という返し。

。。。あれは、日本で勝手に 「沈黙の~」って邦題つけてるだけだよ。。。


日曜日, 4月 16, 2017

記者会見 : press conference


最近、とあるアスリートの引退会見をやってたが
テレビで取り上げすぎじゃないか。。。とおもったり。

本人の実力や努力は認めるが、メディアがそこまで持ち上げるほどでもないような。。
とくにキライとかじゃなくて、あんなにメディアで取り上げる時間があれば
もっと重要なニュースも見たいもんだけどなぁ。。。

ネットでしらべると、似たような意見も、ちょこちょことあり。


むかし、だいたひかる のネタで

「あ○○ ま○ ちゃんをみてると。。。。
      。。。コケシに 見える。。。」

というのがあった。

我が家では、ヨメとの間で、彼女のことを コケシと呼んでしまってる。
もっかい、書いておくけど、彼女について 好感は持ってるので
彼女についての悪口じゃなくて、メディアで取り上げすぎじゃないの?ってことで。。




水曜日, 4月 12, 2017

悪人 : trust

最近、吉田修一の「悪人」
という小説を読んだ。

九州の各地域の地理的な特性などが
ちょこちょこ書かれてて面白い。

最近、満島ひかり が洗顔クリームの CM で
「あなたの娘を 信じなさい」
というセリフがある。

「悪人」の映画の配役を考えると
とても信じることができない。。。

土曜日, 4月 01, 2017

今月の名作たち : Book list in March, 2017


今月(2017/03) は以下の本を読む

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僕に踏まれた町と僕が踏まれた町(中島らも)

中島らも の少年期、青年期の足跡を辿れる作品。
まぁ、作品というランクにするほどじゃないが、堅い文章ばかりを読み疲れたときにはちょうどいい。

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海と毒草 (遠藤周作)

淡々とした文章だが、人間が生きてる人間の体を切り刻む
おそろしい話。
実話がバックボーンだが、「沈黙」などの作品で知られる著者が
人間心理の極限部分をうまく描いてる。
単に、いきなり核心をつく のではなく、まわりの人間の描写から
遠巻きにせめていく感じ。

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逆命利君 (佐高 信)

テレビで論客として知られ、城山三郎の本の解説、評論部にちょくちょく寄稿してるから
どんな書きっぷりの作者だろうとおもって、手に取る。

おそろしく、よみにくく、おもしろくなかった。
途中で、なかば、匙をなげる。


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闇の子供たち(梁 石日)

けっこうな問題作(いい意味で)。
社会の不条理、日常生活で表現できない社会の恥部や闇を丁寧に描いてる。
日本って、つくづく平和で幸せなんだと実感。

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大盗禅師(司馬遼太郎)

歴史小説とファンタジーを組み合わせた作品。
スケールが壮大で、中国、台湾を股にかける。

鄭成功のことを、もっと調べようかなぁ。。とおもった。


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点と線(松本 清張)

一昔前の話なだけに、犯罪トリックとかが、今だと容易に見破られそう。
こないだ読んだ砂の器とかにも通じる。
話題作は、やっぱりその時代に読まないとだめだなぁとおもった。

いまだと、防犯カメラがいっぱいあったり、電車の時刻表とか
すぐにネット検索できるし。。。

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制服捜査 (佐々木 譲)

あたり小説。なかなかおもしろかった。
赴任した駐在所での事件簿。
いろんな事件は、とんとんと解決。
地域に根ざした捜査の難しさがよくわかる。

ご地域もので、オムニバスという点では、僕の好きな
「夢見通りの人々」(宮本 輝)などを思い出す。


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二つの祖国(上)(中)(下) (山崎 豊子)


壮大なヤマザキワールドに引き込まれる。
日本人収容所の話は、知ってはいたが、実際に詳細を読むと、
時代と歴史への憤りを感じる。

途中、東京裁判の話が重くのしかかってくるが、
膨大な裁判記録を 集めたから、というので、
とりあえず、小説として描き下ろしかかった感
が見て取れる。
山崎さんとしては、主人公のその後の人生選択のバックグラウンドを
述べたかったのかもしれませんが。。。



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いま、読んでる途中。。。。
事件の背後関係を丹念に描写している。

... 普段、適当な小説は、斜め読みしてるが、
背後関係をしっかりよまないと、事件の性格を把握できないので、
おのずと、丁寧に読んでしまう。。。。。



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って、ことで、今月も10冊近く、本を読む。